羽毛ふとんのお手入れ
Care of the duvet

羽毛ふとんのメンテナンスは
どうしたらいいの？

羽毛ふとんは、使用経過とともに羽毛ふとんが本来持つ機能「暖かさ」「汗の吸収・発散性」「気持ち良さ」が無くなっていきます。それは、羽毛ふとんを長年使うことで、タンポポの綿毛のようなふっくらした羽毛がセーターの毛玉のように絡み、汗や皮脂の汚れによって、さらにボリュームが無くなってしまうことで、空気たっぷりの羽毛ふとんがヘタってくるのです。

一般的に睡眠中は、体温調節の為にコップ１～2杯分も汗をかくと言われます。羽毛ふとんがヘタると、汗の吸湿・発散性も損なわれ、暖かさ、気持ちのよさも失われてしまいます。いくらふとんカバーを掛けて、日々お手入れしていても、羽毛ふとんの中は汗や皮脂で汚れているのです。

羽毛ふとんでお困りのお客様は、ぜひ当店までお持ちください！
西川チェーン公認の羽毛診断士が、その場で羽毛ふとんの状態を確認し、最適なお手入れ法をアドバイスさせていただきます。

羽毛ふとんの専門店 菅原が行う ４つのお手入れ方法

ふとんの菅原では、羽毛ふとんの「除菌・消臭」「丸洗い」「薄くなった箇所へ足し羽毛」「羽毛ふとんのリフォーム」と4種類のお手入れをさせていただいています。

ご使用中の羽毛ふとんの疲労度５つのチェック

購入から２年以上経過

長年洗わずに使用していると、ふとんの側生地が汚れ、劣化して羽毛が噴出します。

汗や皮脂で汚れている

ふとんカバーをしても、汚れが内部に浸み込みます。汚れがひどい場合はリフォームをお勧めします。

足元・襟もとのヘタリ

襟元は汚れが一番付きやすい箇所。ふとんを広げて、襟元、足元が他の部分と均等のボリュームか見てみましょう。

羽毛が噴出している

羽毛の吹き出しは針穴か、側生地が傷んでいる証拠。この場合は丸洗いできません。側生地を交換するリフォームをお勧めします。

全体的に厚みが無くなった

羽毛ふとんは使用経過とともに羽毛が固まり、定期的に洗っていてもボリュームがなくなります。当店では薄くなった箇所だけに、羽毛を足すこともできます。一度当店にご相談ください。

１．除菌・消臭＆専用掃除機でダニの死骸やフンを除去

臭いのついたふとんや、普段あまり干していないふとんは、バクテリアや菌の増殖が進行しています。半年に一度はアルコール系消毒より数万倍以上の効果がある二酸化塩素ガスでの除菌・消臭をオススメします。

◆世界保健機構で効果が認証されている除菌・消臭の３つの効果

　効果1：二酸化塩素ガスで菌の組織を破壊し、菌の組織を破壊、死滅させます
　効果2：バクテリアを餌とするダニなどの増殖を防ぎます
　効果3：清潔な環境で快適な睡眠を推進できます

■ 二酸化塩素ガス除菌・消臭サービス料金表

※電話でご予約し、当店へお持ち込みください。
※40分ほどで作業が完了し、当日お持ち帰りいただけます。

2.羽毛ふとんは、2年～3年毎に丸洗い

羽毛ふとんが実は洗えるってご存知でしたか？
ふとんの中には汗の塩分、皮脂の脂肪分、フケやアカ、食べ物のカス、細菌・雑菌、ダニの死骸や糞、ペットの毛など、いろいろ付着しています。

これまでご相談いただいた中には、10年間も羽毛ふとんを洗っていないとおっしゃる方も。羽毛ふとんを丸洗いし、乾燥時に高熱乾燥をかける事で、ダニもすぐに死滅してしまいます。羽毛ふとんを丸洗いすることにより、アレルギーの原因となるダニアレルゲンを99％除去できます。

お勧めは２～3年に一度。少なくとも５年に一度は羽毛ふとんを「丸洗い」をしてください。

■ クリーニング料金表

3.羽毛ふとんの薄くなった箇所に羽毛を補充

羽毛ふとんの襟元は、就寝時にかく汗や寝返りによって羽毛と羽毛が絡まることで、毛玉（玉ダウン）となり、次第に羽毛が薄くなってきます。また、キルトの方法によって羽毛が片寄り、部分的に羽毛がない箇所ができている場合もあります。

まだ側生地がしっかりしていて、生地交換するまでもない状態の時に、羽毛の元気が無くなった箇所や、羽毛が薄くなってしまった部分に補充をすることで、購入した時のようなふっくらとした羽毛ふとんにすることができます。

この羽毛補充サービスは広域盛岡地域・県北地域ではふとんの菅原だけが行っているサービスです。羽毛ふとんをご購入後、5～8年を目処に補充されることをオススメいたします。

■ 足し羽毛（補充）料金表

4.ご使用から10年で羽毛の仕立て直し

買い替える前にぜひご相談ください。羽毛ふとんを新品同様に仕立直しいたします。
ふとんの菅原に持ち込みいただいた羽毛ふとんは、当店の羽毛診断士が西川チェーン統一の羽毛判定基準で点検。お客様と一緒に、大切な羽毛ふとんを仕立直しいたします。
羽毛ふとんの状況によって料金も異なるため、痛み具合を総合的に判断し、無料にて料金の見積りをいたします。

羽毛ふとんリフォーム（お仕立て直し）完成までの流れ

1. ①（ご来店）羽毛ふとんを、ふとんの菅原までお持込みいただきます。
   おふとんをお持ち込みいただく理由：生地の傷み、中羽毛を取り出し、品質・パワー・汚れの状態を総合的に判断する為に、検査装置がそろった当店へお越しいただいております。
2. ②（点検）お客様と一緒に東京西川チェーンの判定基準に沿って羽毛ふとんの痛み具合をチェックします。
3. ③（お見積）側生地、仕立て方、補充羽毛の割合を基に、お仕立て直しにかかる料金を無料でお見積りいたします。
4. ④（ご注文）ご注文後、専門メーカーに発送します。

   専門メーカーに発送するため、お客様へご返却するまで約１ヶ月かかります。

5. ⑤（解体）お預かりした羽毛ふとんを１マス毎に全部取り出します。
6. ⑥（洗浄）1枚ずつ20度の水で20分かけて洗浄し、羽毛の中のダニの糞、埃、汚れを落とします。
7. ⑦（乾燥）80～85度の熱風で20～30分乾燥します。この時、羽毛ふとんの中に入りこんでいたダニ、埃、痛み、ちぎれた羽毛も同時に除去します。
8. ⑧（縫製）専用のカルテに従い、注文の生地・サイズを確認し、側生地を縫製いたします。
9. ⑨（羽毛の吹き込み）綺麗になった羽毛をオゾン加工します。更に除塵し、一マスずつ計量しながら羽毛を吹き込みます。 この時、必要であれは除塵により少なくなった羽毛を補充します。（羽毛の補充は別途料金がかかります。）
10. ⑩（検品・完成）出来上がった羽毛を一枚一枚検査し完成です。
11. ⑪（連絡、お届け）仕上がり羽毛ふとんは、ご注文内容と相違ないかを点検、お届けします。

中の羽毛を取り出す

一枚ずつ洗浄・除菌・乾燥する

仕様に従い羽毛を充填する

リフォーム前と後の厚み比較

■ 羽毛ふとんお仕立て直し料金表（羽毛丸洗い+側生地+羽毛充填加工 全て込み）

足し羽毛が必要な場合は下記別途料金が必要です。

生地の織り方には平織（ブロード）、綾織（ツイル）、朱子織（繻子織・サテン）があり、羽毛ふとんの側生地には「柔らかくフイットするしなやかな感触」の良さから主に朱子織の生地が使われます。更に糸の太さ（番手）、打ち込み（生地1インチ四方に織り込まれる糸の合計本数）も快適さを左右します。

キルト（縫製の仕方）は一般的には表生地と裏生地を立体的に仕立てマチを付けた通常キルト加工と、羽毛の上下左右の移動や片寄りがなく、長く安心してご使用できる高級キルトがあります。

詰物の羽毛は、使用しているうちに羽毛が糸切れして取り除きできずに残ったファイバー（屑）が洗浄時・乾燥時に取り除かれるため、新品当時の羽毛ふとんの中身の重さより１割前後少なくなります。そのため、羽毛の補充が必要になります。